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ポケモンオートチェス相乗効果システムガイド(第3部):ノーマル編成の詳解

本記事は相乗効果システムガイドシリーズの第3回です。
今回はもっともシンプルかつ安定性の高い共鳴のひとつ、ノーマル(Normal) に焦点を当てます。
この共鳴の働き方、重要なサイン、編成構築のコツを理解すれば、初心者から上級者への移行がスムーズになります。
I. 基本特性と全体戦略(Core Traits and General Strategy)
ノーマル共鳴は、扱いやすく安定感のある共鳴で、配置と成長を重視します。
ユニットを互いに隣接配置することで、シールド効果を最大化しましょう。
ポケモンオートチェスでは「隣接」とはユニットを囲む8マスを指し、レベル9のノーマル編成は一般的に3×3の箱型配置になります。
開幕のPvEラウンドでワイルド/ノーマル(Wild/Normal)ユニットを手に入れられれば、序盤を滑らかに進められ、後半へのカーブ移行も自然になります。
ノーマル編成で最も基本的な勝利条件はドゴーム(Loudred)+ 宝可夢之書(Pokenomicon)の組み合わせです。
ドゴームの「さけび(Uproar)」はすべての敵に対してこのアイテム効果を発動させます。
このように、編成を確定する前にアイテムを優先して確保するべきケースは少ないですが、ノーマル構成においては例外的に推奨されます。
II. 初期(Early Game)
単なるノーマル3でも十分戦えますし、素早くレベルを上げられればノーマル5を早期に狙うことも可能です。
もし**ピジョン(Pidgeotto)やハーデリア(Herdier)**を手に入れ、ノーマルのアンコモンをいくつか揃えられれば、序盤からこの編成を展開できます。
- ピジョン(Pidgeotto) — ADでもAPでも使える優秀なアイテム保持役。
- ハーデリア(Herdier)/ベロリンガ(Lickitung) — 信頼できる前線役。
- プリン(Jigglypuff) — 後半に「Normal / Sound」への移行を狙うなら持っておきたいカード。
序盤で複数のドゴームアイテムを手に入れたなら、ピジョンがそれを一時的に使用できます(範囲攻撃性能を活かすため)。
もうひとつのバリエーションとして**ディグダ(Diglett)を混ぜる構成もあります。もし使えるならグラウンド(Ground)**ユニットを1~3枚取り入れて、Normal/Groundのハイブリッド曲線を作ることができます。
**サンド(Sandshrew)**も防御アイテムを保持でき、共鳴の重複恩恵を受けます。
**ミミロップ(Lopunny)**はもはやウルトラ級の強さはありませんが、**沧海之蛋(Aqua Egg)のスラム候補として有効であり、PPを奪って軽く「ソフトサイレンス」させることができます。
もし幸運にもゴニョニョ(Whismur)**を手に入れたら、宝可夢之書とPP装備があれば使えますが、進化前は非常に脆いため強引には使わないように。
ノーマル編成は**ハイパーロール(hyperroll)**にあまり向いていません。資金を節約し、レベルアップに集中すべきです。
III. 中盤(Mid Game)
多くの**ノーマル・ユニーク(Unique)**ユニットは、タンク装備あるいは戦士装備と相性のいい前線役です。
ケンタロス(Tauros)やミルタンク(Miltank)はNormal / Fieldの価値を少し提供しますが、主にはユーティリティ的な選択です。
中盤で注目すべきユニットは以下:
- タブンネ(Audino) — Normal / Sound のユニークで、敵のスペルを上書きできる強力なユーティリティ。
Sound 共鳴が有効になれば、タブンネの「フェイクキャスト」は極めて強力になります。
ドラゴン戦術なしでNormal 7 / Sound 6を達成できます。 - ジジーロン(Drampa) — 第二の宝可夢之書保持者、またはスロースケーリングなAPアタッカーとしても有効。射程3のため、On-Hit装備とも好相性。
- モトトカゲ(Cyclizar) — 余剰PP装備と組み合わせて遅延戦法(スタッギング戦術)で活躍可能。SoundドラゴンとのペアでNormal 7 / Sound 6型を作ることもできますが、Amulet CoinやMonsterが多いロビーに注意が必要です。
- ドーブル(Smeargle) — PP装備を吸収でき、**ゴースト(Haunter)やラッキー(Chansey)**のスキルを複製することで試合をひっくり返すことが可能。
- パッチール(Spinda) — trait内で最強クラスのユニット。全体混乱効果は戦略に多くの余裕を生み、ラッキーを得た後は自己クレンジングでデメリットを相殺できます。ターン10でパッチールを引ければ、それ単体でノーマル転向のサインになります。
中盤での目標はNormal 7を達成すること。
ゴニョニョよりドゴームを使うようにし、自然に進化できなければ50ゴールド以上でスローロールしましょう。
ノーマルの縦展開は、SoundやFairy以外の副共鳴を取りにくい傾向があります。
時折FieldやGroundを混ぜることはできますが、後半には追いつかないことが多いです。
推奨編成例:
プリン + ドゴーム + ユニークカード + ベストな4枚のノーマルユニット
初期のウルトラ昇格用に**メタモン(Ditto)**を温存しておきましょう。
IV. 後半(Late Game)
弱いユニットを段階的に高インパクトなカードで置き換えていきましょう。
レベル8を目指してショップのオッズを高め、最終的にはレベル9に到達したいです。
典型的な編成は以下のような構成:
7ノーマル + 2フレックス枠 または 9ノーマルコア
後半で狙う強化カード:
- ラッキー(Chansey) — 主なキャリー。AP + PP装備でチーム全体を守ることができます。
- アゲハント(Beautifly) — ノーマル編成の最上位カード。**クルミル(Sewaddle)**と組むのが理想。
- ゴースト(Haunter) — AoE疲労スキルは一撃で勝負を決めうる。
- ジメレオン(Drizzile)/ランクルス(Reuniclus) — 追加のAPバーストを提供。
- ローブシン(Conkeldurr) — 前線の補強とFighting/Humanの重複を強化。
- ナマケロ(Slakoth) — すでにSound 2やラッキーの共鳴があるなら有効に働く。
- カビゴン(Snorlax) — 優秀なタンク。Human + Monsterの共鳴も同時に提供。
- ポリゴンZ(Porygon-Z) — 後衛AD出力。Arti 2装備があれば特に強力。
- エリキテル(Helioptile)+ピッピ(Clefairy) — Light 3を発動させ、ドゴーム、ラッキー、ゴーストなどの主要スキルにPP補填を提供。
- キテルグマ(Bewear) — 格闘プランを強化する優秀なパートナー。
伝説ユニット(Legendary):
- レジギガス(Regigigas) — 安定した前線ユニットであり、Human共鳴の起点。
- メロエッタ(Meloetta) — 編成の花形。
- アリアフォルム:後衛DPS、CC、護盾を提供。
- ステップフォルム(Pirouette):Soundタンク役で、小型の格闘コアを支援。
V. 孵化思考(Hatch Considerations)
- ムクホーク(Staraptor) — 三段階進化で得られる無料前線ユニット。ダメージを受け止めたり、時間を稼ぐのに役立ちます。
- 孵化結果にLightやSoundのtraitを持つユニットが出れば、自然にノーマル編成へ移行可能。
- 複数攻撃型やシールド系スキルを持つユニットを優先して残すと、ノーマル共鳴のシールドメカニクスと相性が良いです。
VI. 共鳴重複方向(Trait Overlaps to Consider)
| Trait(共鳴タイプ) | 説明 |
|---|---|
| Sound(声音) | ドゴームをコアに持つため、通常2〜4のSoundユニットを編成に含んでいます。 |
| Human(人型) | ドーブル、カビゴン、ローブシン、レジギガスはいずれも強力な選択肢。早期にTM/HMを偵察してHuman 6にピボットできるか考えましょう。 |
| Fairy(妖精) | プリン、トゲピー、ラッキーは頻出。ピッピやワッカネズミも補助枠で出ることがあります。SoundやHumanと高い重複率を持ちます。 |
| Field(陆上) | 中盤では出現しやすいが、後半では置き換わることが多い。Uniqueと補欠選択(Add Pick)によって変動。 |
| Dragon(龙) | モトトカゲ特有の支線。編成の柔軟性を向上させます。 |
| Fighting(格斗) | ミミロップ、ガルーラ、キテルグマ、メロエッタ(Pirouette)などがこの重複をサポートします。 |
VII. 最終編成例(Final Board Examples)
| 編成タイプ | 説明 | 例 |
|---|---|---|
| Generic 9 Normal(9ノーマル) | 標準的な編成。ラッキー、ドゴーム、プリンをコアに据える。 | ![]() |
| 7 Normal + Flex Units | Sound/Field/Fairyを補助に取り入れた柔軟構成。 | ![]() |
| Normal 7 Sound 6 | Soundを重視した変種。タブンネ、ジジーロンを軸にAPを強化。 | ![]() |
| Normal Fairy Humans | 盾と持久力に重心を置いた三共鳴編成。 | ![]() |
| Normal + Fighting | 前線の耐久性と反撃能力を重視した構成。 | ![]() |
VIII. ミーム構成の可能性(Meme Comp Potential)
| 面白編成 | 説明 |
|---|---|
| “ドードリオ(Dodrio)がシールドに耐えることを願う構成” | ドードリオを主力キャリーに据え、宝可夢之書 + チーム全体シールドで支える。 |
| “ダブル地上アルセウス壁構成” | 地上タイプのアルセウスを2体配置し、重ねシールドで前線をほぼ不死身にする。 |
IX. 総括(Conclusion)
ノーマル共鳴は、安定性、柔軟性、シンプルさを兼ね備えており、初心者に最適な構成です。
ドゴームのアイテム運用を習得し、ラッキーのシールド能力を活かしつつ、SoundやGroundの重複共鳴を取り入れることで、すべてのステージに安定して対応できるコンプを構築できるでしょう。
Further Reading
もし前回の記事をまだ読んでいないなら、こちらからどうぞ:
ポケモンオートチェス相乗効果システムガイド(第2部):共通シグナルとチーム編成のヒント
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